息子の反乱
キレまくって、罵声を浴びせ続ける主人。
私も子供達もただただ黙っていた。
私は…"謝らなければ"と考えていた。
でも、一体何を謝るのか?
今何を言っても火に油を注ぐような気がして…私は主人の気がすむまで黙っていた。
主人の顔は今まで見たことのない、まるで別人のような、鬼のような顔をしていた。
主人にそんな顔をさせているのは私なんだな…と悲しくなった。
その日の夜遅く、息子から家族のグループLINEにLINEが入った。
息子の反乱である。
"ママは遊び呆けてなんかないし、家族のために一生懸命やっている。
自分達家族はもっと感謝すべきだ。"
といった内容のものだった。
息子が必死に私をかばってくれている意見。
私は嬉しくなったと共に…矛先が息子に向かうのではないかと心配になった。
いい大人がまさかね…と思いながらも心配になった。
次の日の朝、私の悪い予感は的中した。
反論してきた息子に対する文句のLINEが主人から入った。
息子はスポーツの強豪校に入り、レギュラー入りすべく必死に頑張っている。
それを罵倒する内容。
LINEを見てクラクラした。
仮にも父親である。
頑張っている息子の背中を押してあげるべきところを…そんな言葉を返すなんて…。
心底ガッカリした。
息子も負けじと反論したが…さらに罵倒する言葉が返ってくる。
売り言葉に買い言葉、子供のケンカである。
息子は"気にしてない"と言っていたが…
その言葉の呪縛にその後しばらく苦しんだ。
私はどうすべきなのか…わからなくなり、ただただ嵐が止むのを身を小さくして待っていた。