壁に…
9月になったある日
相変わらず主人とは一切の口も聞かずに過ごしていた。
話さなくても一緒に暮らす事ができるんだと不思議になる。
夜、各々食事が終わった後、子供達はそれぞれの部屋の戻る。
思春期の子供達は特有の行動だし、主人のいるリビングは息苦しくて息がつまるのであろう。
私は片付けが終わると…どこにいればよいのか…。
その日は娘の部屋にこもらせてもらった。
娘の部屋でうつらうつらしていると…
部屋の外から
ドン‼️‼️
と大きな音が聞こえてびっくりして起きた。
何が起こったのかわからず…でも、確認するために部屋を出るのはまた怖く…
主人が寝室に行くまで息を潜めて待った。
部屋を出て、廊下にでてみると…
壁にこぶし大の穴があいていた…。
さっきの大きな音は主人が壁を殴った音だったのだ。
怖くて怖くて…震えた…。
主人は怒りを露わにしているのだった。